ゲ・ア・べ ってな〜に?
黒鍵の名前
それぞれに違う音の高さを 私たちは音名を使って表していますが 日ご何気なく使っている音名ドレミファソラシ、これは実はイタリア語(フランス語)です。では日本語では何というのでしょう。ハニホヘトイロです。うたを歌うとき 最近は日本音名を使うことはあまりありませんが、ハ長調とか変ホ長調という使い方は耳にしているとおもいます。英語ではCDEFGAB(シー、ディー、エー・・・)を使い コードネームと呼ばれる和音の記譜法では Cm(シーマイナー), G7(ジーセブン)と英語表記が一般的に使われています。そして 楽譜を読むとき 多くの方はドレミファソラシを使っていられると思いますが その際に 黒鍵部分やシャープ、フラットがついている音はどうしているでしょう?
ハンガリーの作曲家コダーイの教育方法の基本は 民謡・童謡を正確に歌うことだそうです。その手法としてイタリア音名を使ったソルミゼーションと呼ばれる方法を取り入れています。
基本はDo・Le・Mi・Fa・So・Ra・Ti でシャープがつくと母音の部分がIに変わり(Di・Li・Fi・Si・Ri)フラットがつくと母音の部分がUに変わる(Lu・Mu・Su・Ru・Tu)というものです。
一つの母音と一つの子音のみの構成なので とても歌がうたいやすくまたシャープやフラットの音も正確に認識できる読譜方法です。しかし これを日本人が使うときには大きな落とし穴があるのです。それは正確なR L・TSの発音です。SiとTi、RiとLi、RuとLuがはっきりと違う音に聞き分けられないとならないです。
そこで色々と考えた結果が シャープ、フラットという考え方ではなく 各鍵盤に名前をつける。その名前は白鍵ではイタリア音名のドレミファソラシ、黒鍵ではドイツ音名のDデー・Eエー・Gゲー・Aアー・Bベーを使えば 一つの母音と一つの子音、また発音の難しさも何とかクリアできると考え出し、子供たちにもその方法を導入したのです。
この新しい黒鍵名、ドイツ音名のDデー・Eエー・Gゲー・Aアー・Bベーを使う方法は 専門的に考えればイタリア音名・ドイツ音名の体系付けが中途半端であるという多少の問題はありますが 音名を楽典として理解し始める時点で きちんとイタリア音名・ドイツ音名を勉強すれば 問題は無いと考えました。
そして 音あそびの入り口で 鍵盤楽器を演奏する幅が簡単に広がる良い方法と考え導入の研究を始めました。
この方法を始めて現在十数年が経ち 効果は大きく上がっております。
小さい頃よりこの音名がしっかり頭に入っている子どもたちは 高校生、大学生となり 複雑なバッハの曲や転調の激しい曲に出会っても 難無くこなしております。また 楽典上の問題もクリア出来ております。
「参考:音名 Wikipediaより」
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